著作権法の基礎|ITパスポート試験対策|引用・私的利用・職務著作
著作権の発生・保護期間・引用の要件・職務著作・私的使用のための複製など、ITパスポート試験で問われる著作権法の基礎を整理します。
著作権とは
著作権は、思想や感情を創作的に表現した著作物に対して発生する権利です。日本では無方式主義が採用されており、登録手続きは不要で、創作と同時に自動的に権利が発生します。著作者の権利は、譲渡できない著作者人格権と、譲渡可能な著作財産権に大別されます。
保護期間
保護期間は、個人の著作物の場合、著作者の死後70年までと定められています。法人著作物や映画著作物は、公表後70年まで保護されます。2018年のTPP関連法改正により、それまでの50年から70年に延長されましたので、試験ではこの70年という数字を正確に覚えましょう。
著作者人格権の3種
著作者人格権には、公表権、氏名表示権、同一性保持権の3種類があります。公表権は、未公表の作品を公表するかどうかを決める権利です。氏名表示権は、著作物に氏名を表示するかどうかを決める権利であり、同一性保持権は、著作物を勝手に改変されない権利です。
著作財産権の主な種類
著作財産権には、複製権、公衆送信権、上演権、貸与権、翻案権などがあり、これらは譲渡が可能です。試験では、これらの権利がどのような行為に対して及ぶのかを問われることがあります。
例外規定(侵害にならないケース)
私的使用のための複製
個人や家庭内で使用する目的であれば、著作権者の許諾を得ずに複製することが認められています。ただし、違法配信と知りながらのダウンロードは私的使用の範囲外となり、違法行為となります。
引用
公表された著作物を引用する場合、自分の文が主で引用が従であるという主従関係、引用部分が明瞭に区別されていること、出所を明示することの3つの要件を満たせば、許諾なしで利用できます。この3要件は試験で頻出です。
職務著作(法人著作)
法人の業務に従事する従業員が業務上作成し、法人名義で公表する著作物の権利は、法人に帰属します。このルールはプログラムなどの著作物にも適用されます。
ITパスポート試験での出題ポイント
本試験では、保護期間(70年)、引用の3要件、職務著作の権利帰属(法人)、私的使用の範囲がよく問われます。これらのポイントを確実に押さえましょう。
過去問の典型パターン
- 「著作権の保護期間は著作者の死後何年か」型 → 70 年
- 「引用が認められる条件として正しいものはどれか」型
関連用語
- 特許権・実用新案権・意匠権・商標権の違い(産業財産権の違い)
- 個人情報保護法(個人情報保護法の基礎)
学習のコツ
著作権は表現を保護するのに対し、特許権はアイデアを保護するという対比で覚えると整理しやすいです。保護期間については「死後70年」(個人)、「公表後70年」(法人・映画)とセットで暗記しましょう。引用の3要件(主従・明瞭区別・出所明示)も必ず押さえてください。
まとめ
保護期間、引用の要件、職務著作の3つを中心に学習すれば、著作権関連の問題で得点できます。ストラテジ系をさらに演習したい方はストラテジ系まとめへ、本番形式の確認には模擬試験をご利用ください。