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リレーショナルデータベースとSQLの基礎|ITパスポート試験対策

2026年4月26日

リレーショナルデータベース(RDB)の構造、主キー・外部キー・正規化、SQL の SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE などITパスポート試験頻出ポイントを整理します。

タグIT パスポートテクノロジ系データベース

リレーショナルデータベースとは

データを「行」と「列」を持つ表(テーブル)で管理するデータベースをリレーショナルデータベース(RDB)と呼びます。1970 年に E.F. Codd が提唱した理論を基盤とし、現在も MySQL・PostgreSQL・Oracle・SQL Server など主流のシステムで採用されています。複数の表を「関係(リレーション)」で結びつけられることが最大の特徴で、単純なファイル管理では難しいデータの整合性維持が可能です。

主要な用語

行と列

**行(レコード/タプル)**は 1 件分のデータを指し、**列(カラム/属性)**は「名前」「学年」のようなデータ項目を指します。表の交差点に実際の値が入るシンプルな構造が、SQL による操作のしやすさを支えています。

キー

**主キー(Primary Key)**は行を一意に識別する列で、NULL と重複が許されません。外部キー(Foreign Key)は別テーブルの主キーを参照する列で、参照整合性を保つ役割を担います。主キーになり得るが選ばれなかったキーは候補キーと呼ばれ、この 3 つの区別が選択問題で繰り返し出題されます。

正規化

正規化とはデータの重複を排除するための設計技法です。試験では第 1 〜第 3 正規形が頻出で、第 1 正規形は繰り返し項目を排除して 1 セルに 1 値にすること、第 2 正規形は部分関数従属の排除、第 3 正規形は推移関数従属の排除を意味します。与えられた表がどのレベルの正規形かを判断する設問が多いため、定義を一度整理しておくと得点に直結します。

SQL基礎

データ操作(DML)

SELECT 名前, 年齢 FROM 学生 WHERE 学年 = 3;
INSERT INTO 学生 (学籍番号, 名前) VALUES ('S001', '山田');
UPDATE 学生 SET 学年 = 4 WHERE 学籍番号 = 'S001';
DELETE FROM 学生 WHERE 学籍番号 = 'S001';

データ定義(DDL)

CREATE TABLE 学生 (学籍番号 CHAR(4) PRIMARY KEY, 名前 VARCHAR(50));
ALTER TABLE 学生 ADD 学年 INT;
DROP TABLE 学生;

よく出る SQL 句

WHERE で条件を絞り込み、ORDER BY で並び替え、GROUP BY でグループ集計を行います。JOIN は内部結合・外部結合など複数テーブルを結合する構文で、集約関数(COUNT・SUM・AVG・MAX・MIN)と組み合わせて使われることが多いです。

トランザクションとACID

トランザクションの信頼性は ACID 特性で保証されます。Atomicity(原子性)・Consistency(一貫性)・Isolation(独立性)・Durability(永続性)の 4 つで、それぞれの頭文字を合わせた略語として試験に出題されます。処理を確定するのが COMMIT、取り消すのが ROLLBACK で、この 2 コマンドの役割の違いも押さえておきましょう。

ITパスポート試験での出題ポイント

試験では簡単な SELECT 文を読んでその実行結果を答える設問が頻出です。主キー・外部キーの役割識別、正規化のレベル判定(与えられた表が第 N 正規形かを判断)、そして ACID 特性の用語識別の 3 領域が中心となります。SQL を「読む」力があれば十分で、複雑なクエリを自力で書く必要はありません。

関連用語

RDB に対する存在として NoSQL(ドキュメント DB・KVS など)があり、スケールアウトに強い反面、厳密な整合性保証が難しい特性を持ちます。また、RDB そのものを管理・操作するソフトウェアをデータベース管理システム(DBMS)と呼び、MySQL や PostgreSQL がその代表例です。

学習のコツ

SQL は「SELECT 〜 FROM 〜 WHERE 〜」の構文を口で唱えながら体に染み込ませると定着が早いです。主キー / 外部キー / 候補キーは「学籍番号」のような具体例に当てはめて覚えると混乱しません。正規化は第 1 〜第 3 を表の例で 1 度ずつ手を動かすと、定義の差異が視覚的につかめます。

まとめ

用語識別・SQL の読解・正規化の判定の 3 領域が試験の中心です。テクノロジ系を網羅的に演習するならテクノロジ系まとめ、本番形式は模擬試験へ。