BPRとBPM|業務改革と業務管理の違いをITパスポート向けに整理
BPR(Business Process Reengineering・抜本的改革)と BPM(Business Process Management・継続的改善)の違いと活用場面をITパスポート試験向けに整理します。
BPRとBPMの違い
BPRとはBusiness Process Reengineeringの略であり、業務プロセスを抜本的に再設計する手法です。一方、BPMはBusiness Process Managementの略で、業務プロセスを継続的に改善・管理することを指します。両者は段階的に使い分けられ、まずBPRで大改革を行い、その後BPMで日常的な運用と改善を進める関係にあります。
BPRの特徴
BPRは1990年代に米国のマイケル・ハマーらが提唱した手法です。既存の業務をゼロベースで見直し、ITを活用することで劇的な効率化を目指します。リストラや組織再編を伴うことが多く、失敗事例も少なくないため、慎重な計画が必要です。
BPRの典型例
BPRの適用例としては、紙ベース業務のデジタル化が挙げられます。部門間の業務統合や、顧客対応の一元化(フロントオフィス統合)も典型的です。これらの改革により、業務プロセスが根本から改善されます。
BPMの特徴
BPMは業務プロセスを継続的に分析・改善・自動化するための管理手法です。BPRで実現した改革を定着させ、さらに改善を重ねるフェーズを担います。BPMS(BPM Suite)と呼ばれるツールを用いて、フロー設計・実行・モニタリングを行います。
BPMの構成要素
BPMの構成要素として、まずプロセスモデリングがあります。BPMN記法を用いてフローを図化し、その後実行・自動化を行います。さらに、モニタリングと分析を繰り返し、改善につなげるサイクルが重要です。
関連手法
RPA(Robotic Process Automation)
RPAは定型業務をソフトウェアロボットで自動化する技術です。BPMの自動化フェーズで活用されることが多く、業務効率化に貢献します。
ワークフローシステム
ワークフローシステムは申請・承認プロセスを電子化する仕組みです。BPMの一部として導入されるケースが一般的です。
ITパスポート試験での出題ポイント
試験ではBPRとBPMの違いが頻出です。BPRは抜本的な改革、BPMは継続的改善という対比を押さえましょう。RPAとの関係も問われるため、併せて理解しておく必要があります。
過去問の典型パターン
- 「業務プロセスを抜本的に再設計する手法はどれか」型 → BPR
- 「業務プロセスを継続的に管理・改善する手法はどれか」型 → BPM
関連用語
- DX 推進と業務改革(DXとは)
- ITIL の継続的改善(ITILとは)
- PDCA サイクル(PDCAサイクルとSDCAサイクル)
学習のコツ
BPRはリエンジニアリング(再設計)、BPMはマネジメント(管理)と訳語で覚えると区別しやすいです。BPRは「劇的・抜本的」、BPMは「継続的」という動詞のイメージで対比しましょう。また、BPR→BPMの順序関係を意識すると試験問題に役立ちます。
まとめ
BPRとBPMの違いを具体例とともに理解すれば、関連問題は確実に得点できます。マネジメント系を網羅的に演習するならマネジメント系まとめ、本番形式は模擬試験へどうぞ。