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貸借対照表と損益計算書の読み方|ITパスポート試験対策

2026年4月27日

B/S(貸借対照表)と P/L(損益計算書)の構造、流動・固定の区分、5 つの利益区分などITパスポート試験で問われる範囲で整理します。

タグIT パスポートストラテジ系会計

財務三表とは

財務三表とは、企業の財務状況を把握するための三つの主要な財務諸表です。貸借対照表(B/S)はある時点の財務状態をストックとして示し、損益計算書(P/L)は一定期間の経営成績をフローとして示します。さらに、キャッシュフロー計算書(C/F)は現金の流れを表します。ITパスポート試験では、特にB/SとP/Lの構造問題が頻出しますので、それぞれの特徴を正確に押さえましょう。

貸借対照表(B/S)

基本構造

貸借対照表の基本構造は、左側(借方)に資産、右側(貸方)に負債と純資産を配置します。そして、資産 = 負債 + 純資産という等式が常に成立します。このバランスシートの関係は試験で必ず問われますので、しっかり覚えてください。

資産の区分

資産は流動資産と固定資産、繰延資産に区分されます。流動資産は1年以内に現金化可能な資産で、現金や売掛金、棚卸資産などが該当します。固定資産は1年超にわたって保有する資産で、土地、建物、機械、ソフトウェアなどです。繰延資産は費用を将来に繰り延べたものです。

負債の区分

負債も同様に流動負債と固定負債に分かれます。流動負債は1年以内に支払う義務であり、買掛金や短期借入金があります。固定負債は1年超で支払うもので、社債や長期借入金が該当します。

純資産

純資産は資本金、資本剰余金、利益剰余金などから構成され、返済不要の自己資本です。企業の財政状態を分析するうえで重要な区分です。

損益計算書(P/L)

5 つの利益区分

区分計算式
売上総利益(粗利)売上高 − 売上原価
営業利益売上総利益 − 販管費
経常利益営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
税引前当期純利益経常利益 + 特別利益 − 特別損失
当期純利益税引前当期純利益 − 法人税等

損益計算書では、上の表のように5つの利益区分を順に計算していきます。売上総利益は売上高から売上原価を差し引いて求め、営業利益は売上総利益から販管費を引きます。経常利益は営業利益に営業外収益を加え営業外費用を差し引いたもので、税引前当期純利益は経常利益に特別利益・特別損失を加減します。最後に当期純利益は税引前当期純利益から法人税等を引いて算出します。これらの5つの利益は、どの定義を問われても即座に答えられるようにしておきましょう。

ITパスポート試験での出題ポイント

ITパスポート試験では、貸借対照表における資産と負債・純資産の関係、資産や負債の流動・固定区分(1年基準)、そして損益計算書における5つの利益の順序と計算方法が頻出です。これらの基本を確実に覚えましょう。

過去問の典型パターン

  • 「貸借対照表で 1 年以内に現金化される資産はどれか」型 → 流動資産
  • 「営業利益と経常利益の違いはどれか」型

関連用語

学習のコツ

学習のコツとして、貸借対照表はある時点の「写真」、損益計算書は一定期間の「動画」と例えると区別しやすくなります。また、資産や負債の流動・固定の区分は1年基準を徹底して覚えましょう。5つの利益は、上から順に費用や損失が削られていくイメージで暗記すると理解が深まります。

まとめ

貸借対照表の構造と損益計算書の5つの利益を押さえれば、会計領域の得点は十分可能です。ストラテジ系を網羅的に演習するならストラテジ系まとめ、本番形式は模擬試験へどうぞ。