過去5年(2021-2025)のITパスポート出題傾向まとめ|何が増えて何が減ったか
令和3〜7年度の過去問500問を分野別・キーワード別に集計。AI・IoT が増加、図表問題が激減、セキュリティは安定首位など、過去5年の傾向を数字で示します。
集計対象
この分析では、令和3年度(2021年)から令和7年度(2025年)までにIPAが公開した問題、合計500問を対象としています。5年間のデータを網羅することで、安定した傾向を把握することが可能です。
各分野および各キーワードごとの出題数を、当サイトの問題データベースから集計しました。このデータベースは過去問を漏れなく収録しており、正確な集計を実現しています。
本集計結果は、受験戦略を現在の出題傾向に基づいて立てるための材料としてご活用ください。特に最近の傾向を反映した学習計画が重要です。
分野別の出題比率(過去5 年)
| 年度 | ストラテジ系 | マネジメント系 | テクノロジ系 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度(2021) | 35 問 | 20 問 | 45 問 |
| 令和4年度(2022) | 35 問 | 19 問 | 46 問 |
| 令和5年度(2023) | 35 問 | 20 問 | 45 問 |
| 令和6年度(2024) | 35 問 | 20 問 | 45 問 |
| 令和7年度(2025) | 35 問 | 20 問 | 45 問 |
出題構成比は年度を問わずほぼ固定されており、学習配分の黄金比はテクノロジ系45%、ストラテジ系35%、マネジメント系20%です。この割合を意識することで、効率的に得点源を確保できます。
キーワード別の出題数(過去5 年合計)
| キーワード | 出題数 | 傾向 |
|---|---|---|
| セキュリティ | 43 問 | ▲ 安定首位 |
| IoT | 23 問 | ▲ 増加傾向 |
| AI | 22 問 | ▲▲ 急増(生成 AI 普及で) |
| 暗号 | 8 問 | → 安定 |
| 個人情報 | 6 問 | → 安定 |
| クラウド | 6 問 | → 安定 |
| RPA | 6 問 | → 安定 |
| プロジェクトマネジメント | 4 問 | → 安定 |
| アジャイル | 3 問 | → 安定 |
| ランサム(ウェア) | 3 問 | ▲ 微増 |
| テレワーク | 2 問 | ▼ 減少 |
| ブロックチェーン・標的型攻撃・ITIL | 各 1 問 | → 周辺キーワード |
注目すべき変化
1. AI が急増、生成 AI 時代の象徴
AI関連の問題は令和3年度から令和6年度まで年平均4問でしたが、令和7年度には7問へと急増しました。この増加は顕著な傾向です。
この背景には、ChatGPTやClaudeなどの生成AIが業務で広く利用されるようになった社会動向があります。試験もその流れを反映していると考えられます。
学習対策としては、「AI・機械学習の基礎」の記事で3つの学習方式と生成AIのリスクを押さえることを推奨します。この分野は今後も出題増加が予想されます。
2. IoT は持続的な頻出領域
IoT関連は過去5年間で23問出題されており、テクノロジ系の中核トピックの一つです。継続的に出題されるため、対策は必須です。
特にLPWA、エッジコンピューティング、IoTセキュリティは定番のテーマです。これらの用語と特性をしっかり理解しておきましょう。
学習対策として、「IoT とは」の記事で構成要素と通信規格を整理しておくと効果的です。基本を押さえることで応用問題にも対応できます。
3. セキュリティは依然として最頻出
セキュリティは過去5年で43問出題され、年平均8~9問と最も多い分野です。今後も最重要領域として対策が必要です。
出題の三大柱はサイバー攻撃の種類、暗号化方式、認証手段です。これらの内容は必ず押さえておきましょう。
学習対策として、それぞれ「サイバー攻撃の種類まとめ」「暗号化の基礎」「認証と認可の違い」の記事を活用してください。リンク先で詳細を確認できます。
4. 図表問題は激減
図表を含む問題数は、2021年2問、2022年6問、2023年2問、2024年3問と推移し、2025年には0問となりました。この減少傾向は顕著です。
2024年からのCBT通年化以降、試験では図表よりも文章ベースの設問にシフトしています。そのため、長文を正確に読む力が求められます。
長文読解力の比重が上がっているため、問題文を素早く理解する練習が必要です。過去問演習を通じて読解力を養いましょう。
5. テレワーク・BCP は熱量低下
COVID-19期に注目されたテレワークやBCP関連の出題は減少傾向にあります。社会情勢の変化に伴い、トピックの熱量が低下したと考えられます。
このように一過性のトピックは数年で出題熱量が下がる傾向があります。最新の動向を常にチェックすることが重要です。
過去5 年の出題傾向から導く学習優先順位
- テクノロジ系セキュリティ(年 8〜9 問)
- テクノロジ系 AI/IoT(年 5〜10 問、増加傾向)
- ストラテジ系の経営戦略・会計フレームワーク(年 5〜8 問)
- マネジメント系の PM・サービスマネジメント(年 5〜7 問)
まとめ
構成比は35:20:45で固定、AIとIoTが出題を増やし、図表問題は減少、セキュリティは安定した首位です。
令和7年度の単年分析については、「令和7年度(2025年)過去問の傾向と頻出論点」の記事で詳しく解説しています。リンク先をご参照ください。